---- 平成20年10月18日、秋晴れの日に、250名の皆さんにご参加いただき、和気あいあいと、多摩市政について語り合いました。その時の、あいさつの概要です。----
いろいろな行事が重なってお忙しい中、大勢の皆さんにご参加いただきありがとうございます。会を準備していただいた役員の皆様にも感謝申し上げます。
私は、8月から、内閣官房の「無駄ゼロ会議」の委員に、全国800の市を代表して選任していただきました。これまで、市民の皆さん、市議会、市職員とともに取り組んできた、多摩市での「行財政再構築の取り組みが評価された結果だと思います。
「無駄ゼロ会議」委員への選任は、私にとって、総務省のコミュニティ検討委員会、内閣府の男女共同参画委員会に続くものです。地方自治体での経験に根ざして、市民、国民の目線で、私は発言をしています。
先日の、農水省のヒヤリングでは、食料自給率を高めることや安全な食料の確保は、国民の期待するところであり、企業や市民団体等が農業を担える政策の方
向性は適切だが、農水省の中で縦割り、細分化して非効率な事業を増やしている実現手法を指摘し、農業の現場にとって使いやすく、創意工夫が活かせる事業に
することを求めました。
委員に選出されたことを名誉に思っています。国民の目線に立った地方自治体の現場の声をしっかりと国に届けます。
去る9月の定例市議会においては、平成19年度決算審査が行われました。平成19年度決算から「夕張問題」を教訓として全国的に、財政の健全化判断比率と、資金不足比率の公表が義務付けられました。
「新たな財政健全化の4指標」は、多摩市では、いずれも極めて健全な状況にあります。特別会計を含む・連結実質赤字比率においても、赤字はなく、健全です。将来世代にツケを回さない姿勢はこれからも堅持します。
多摩市の財政の基礎体力は依然として高いのですが、今必要な新しいサービスを予算化する財源の確保に苦労しています。
平成20年度予算の486億円の1/3は子育て・教育の予算です。特殊合計出生率は、毎年わずかですが上昇してきています。長い間
減少傾向にあった市の人口もやや増勢に転じたといえます。若い世代の転入もあり、高齢化のテンポがわずかに緩やかになっています。
子育て・教育は最重点政策ですが、見直しも必要です。来年4月から保育料を平均11%値上げします。これは、多摩市の保育サービスの水準が全国的に高水
準の多摩地域の中でも最も高い一方、保育料は最も低い水準であるためです。多摩市の保育予算は34億円。保護者の負担は12%、4億円です。市税の負担は
35%、12億円、国と都の負担が53%、18億円です。
保育料改定などの事業見直しによって財源を確保し、今求められている新しいサービスを提供します。
来年には、多摩幼稚園の跡地に「子育てを総合的に支援する施設」を開設する予定です。来年4月からは第一小学校は新しい校舎で授業がはじまります。第二
小学校の建て替えの話し合いは、間もなく始まります。学校の統合も進んでいます。16小学校、8中学校が適正と考えられています。学校跡地施設をいかに有
効活用するかは、大きな課題です。
合わせて、3年がかりで作成した「公共施設白書を踏まえ、全市民の財産である公共施設の今後の維持管理をどのようにしていくかという基本方針を、市議会
と協力して定めました。個別的には、来年4月に、竜が峰小学校は第二小学校に統合になります。やまばとホールは、来年3月一杯で廃止になります。落合複合
施設は、専門学校などにお貸しする見通しです。西永山複合施設は、高齢者や障害者福祉のために、暫定利用から恒久的な活用に切り替えていく必要がありま
す。
高いレベルで整備されている公共施設の良好な維持管理は、将来世代に責任をもつ観点からもとても大切だと考えています。不必要な施設を一部縮減しながら、計画的に保全整備を行ってまいります。
多摩センター駅南北の都市整備機構や東京都用地への企業誘致も大きな課題です。最近の6年間で、多摩センター周辺にあった20ha
の空地の半分に企業や住宅を招きました。商業活性化は、さらに急を要します。立川、橋本、新百合ヶ丘に続いて、八王子駅の南北一体の開発構想も動き始めま
す。小田急線の町田・相模原方向への延伸の動きもあります。多摩センターをもう一段、何とかしなくてはなりません。これらの実現・推進には民間のノウハウ
が必要です。皆さんの英知をお貸しください。
市役所庁舎は排水管設備や電気設備の故障が多い状況です。倒壊しないように耐震工事をしましたが、防災センターとしての強度は不十分です。10年後ぐら
いを見据えて、今の位置で大規模改修するのか、移転するのかを議論する時期にきています。市民検討委員会が、複数の選択肢をとりまとめつつあります。今
後、皆さんにも大いに考えていただきたいと思います。
皆さんの席に伺いますので、いろいろお聞かせください。
2008 年10月
多摩市長 渡 辺 幸 子
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